千葉北署は、電話ｄｅで詐欺を未然に防止した管内の店舗を「電話ｄｅ詐欺撲滅優良店」に指定し始めた。「優良店」のプレートを掲げて防止の実績を示し、詐欺グループが現金自動預け払い機（ＡＴＭ）を悪用しにくい環境づくりを狙う。２５日には千葉市花見川区のファミリーマート花見川畑町店を１号店に指定した。

　同署管内で発生した電話ｄｅ詐欺事件は、約６割が市役所や病院職員を名乗る還付金詐欺で、被害者が指示を受けて操作したＡＴＭは、約７割がコンビニ店に設置されていた。被害抑止の期待を込め、同署が導入したのが「優良店」のプレート掲示だ。

　ファミリーマート花見川畑町店では、マネジャーの佐々木アキ子さん（６７）が４月１３日、ＡＴＭを操作している６０歳代の女性に声をかけ、被害を防いだ。同店で行われたプレートなどの贈呈式で、同署の鈴木昇署長は「これからも地域を守る声かけを」と期待を寄せた。佐々木さんは「これからも被害を止められるように気をつけたい」と話した。